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NEXT 【完結】
第67章 予定
「うん。...そう出来ればと思っている」

大学生の夏休みって、2ヶ月近くあった気がする。
その間ずっと離れてしまう?

「俺さ、ゆくゆくの夢は自分の店を持つことだけど。就職はやっぱイタリア系の企業を希望しててー」

ゼミの先生のコネで、そういう企業の研修に参加したり。
以前イタリアにいた時の知り合いが各地にいるらしく。その人たちを頼っていったり。
仲良かったアレックスの家にも遊びに行きたいし。

などと、羚汰がいろいろ説明し始めたのが、頭に入らない。

「そう...」

ぼうっとしてしまう稜の体を、羚汰がまた抱きしめる。

「で、提案なんだけど」

「...うん」

「稜も、イタリア、行かない?」


「...え?」


言われた意味が、理解出来ずに固まってしまう。

「ずっとは無理だろうけどさ。会社の有給取って、イタリアおいでよ。んで、一緒に回ろ」

「一緒に?」

「そう」

羚汰とイタリアを旅行ー。

なんだか、突飛過ぎて想像が追いつかないが、とても素敵な響きだ。

「イタリア、行ったことある?」

「無い!」

海外は、香港とグアムしかない。
どちらも海外ツアーの安いパックで、日本人だらけだった。

「素敵な国だよ。稜に見せたいものがいっぱいある」

羚汰が嬉しそうに楽しそうに話してくれるイタリアは、とても興味が湧く。

「...お休み貰えそう?」

「どうかな。どのくらいあったらいい?」

最低でも1週間は必要だろう。
日本発直行便でイタリアまで片道13時間ほど。
稜たちの街からはもちろんそんな飛行機は出てないので、その空港までの時間もあるし。
そこからも直行便でなくて、乗り換え便だとまた時間はかかる。
なので、ざくっと1日ずつを飛行機に取られてしまう。
1週間休みが取れたとしても、中5日しかないのだ。

「そうなんだ。遠いんだね」

「まあ、気軽に行ける距離じゃないな」

「どのぐらいするの?」

時間もそうだが、チケット代がいくらするのか、稜にはわからないことだらけだ。

「んー。時期によるんだけど、直行便だと往復11万〜13万ぐらいかなぁ」
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