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第9章 協力
?彼氏?何より土曜日は実家で...いや、千夏たちに貸した日の事だ!タバコの事件でスッカリ忘れてた!

「下の階にはモロ響いたんじゃないですか?声もスゴかったけど、相当大きな振動音が一晩中ガンガンしてましたから」

「!!!」


今度は稜が、真っ赤な顔をして目を逸らす。

千夏たち、一体どんなコトをやってたんだ!

そして、計画通りと言えばそうなのだが、はっきりリョウにも聞こえてた。
...そして、下の住人にも。

稜の声ではないのだが、みんなは当然、稜だと思っている。


「たぶん、下の人には相当迷惑掛けたんじゃないかな。タバコのイヤガラセしたくなるほど!」

そう言って、キレ気味のリョウは電車に乗り込んだ。




稜は、いつもの電車に乗れなかった。
なんだか、ショックだったのだ。

マンションの人に迷惑かけちゃった...。
あんなに隣の音に辟易としてきたのに、それをする側に回ってしまったのだ。
実際は千夏たちなのだが、ここは稜の責任だろう。


会社に着いた稜は、数子にこっそり相談する。

内容には触れずに、下の階の人に騒音で迷惑をかけたこと。
軽くイヤガラセされたこと。
その上、今後どうしていけばいいか。

数子は、自分ならーという前置きをした上でアドバイスをくれた。


その日の夜、稜はコンビニでタバコを3箱買い、
『すいませんでした。以後、気をつけます 702号室』
と書いたメモを入れて、そのコンビニ袋を602号室のドアノブへ引っかけておいた。


6階からは階段を使って部屋まで帰る。

階段を登る足取りが重い。

稜の隣の703号室の人は、確か単身赴任のサラリーマンで、毎週金曜の夜からいないから大丈夫だろう。

まさか、その下、稜の部屋からいうと斜め下の603号室は、どうだろう。響いただろうか。
どんな人が住んでいるのか、さっぱりわからない。
何をしよう。...でも、何も言ってこないのに、謝るのもなんかおかしい気がするー。

601号室は、さっき確認したらやっぱり空き部屋だった。

701号室のリョウ。
迷惑かけたけど、これは想定内だ。
千夏がどんだけ激しい声をしたのかわからないが、そう思ってくれて構わない。これで、向こうも気づいたハズだ。

自分に強く言い聞かせる。

しかし、千夏たちにお願いすれば、スッキリと解決すると思っていた自分が甘かった。
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