この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第69章 どたばた
「ええっ。ホント??」

スパイス数種を先に油で炒めてから、ひき肉やみじん切り野菜を足して炒め、最後ルウを入れるタイプのカレーで。
作っていても食べていても、すごく本格的なスパイスのいい香りが終始していた。

風呂に入って全身しっかり洗ったので、もう臭わないとおもっていたのだが。

羚汰が、くんくんと頭を匂っている。

「ちゃんと洗ったのに~」

「んー。毛穴からかな」

笑いながら移動して胸元の肌の上で止まり、それから稜の手を取り出して匂っている。

「えー。毛穴!それはどうしようもないね」

「俺もする?」

同じように羚汰の胸元に顔を寄せるも、スパイスで可笑しくなっているのかよくわからない。

「うーん。マヒしちゃったのかな~」

首のあたりも嗅いでみるが、スパイスどころかいつもの羚汰の匂いもしなくて、必死に探し回る。

いつの間にか、稜が上になって羚汰を組み敷いているのだが、そんなことは気づいてもいない様子だ。

ふと羚汰の顔を見てみると、なんだか目をつむって苦しそうだ。

「どうしたの?」

「...いや。さっきから、稜が話す息がかかって、こそばゆくって」

そうだった。羚汰は極度のくすぐったがり。

口をすぼめて、優しくふーっと息を吹きかけてみる。

「はうっ...ちょ、なにやって」

身悶えた羚汰が可愛くて、そのまま首筋に舌を這わせてみる。

いつもと立場が逆転なのが嬉しい。

そのまま首に吸い付いて、跡を残す。

「ふ...」

「...ついたかな?まだ薄いかも」

指で少し赤くなったその場所をなぞると、稜がベッドについた腕を掴んで、上下がぐるんと反転する。

「うきゃ!」

「うきゃって、何」

ふふふと笑いながら今度は羚汰の唇が、稜の首に吸い付く。
腕を押さえつけられ、強く肌を吸う。
チクリとした痛みが走る。

「ん、仕返し〜」

「あー。もう、春なのに!」

冬と違ってハイネックやストール等で隠せない。

「稜だって、ここにつけたでしょ」

2人くすぐり合って、笑い合って、じゃれ合う。

そのうちキスがどちらともなく始まって、くすぐっていた手が、互いの肌を官能的に這いまわり、深く絡まってゆく。

キスから漏れる吐息が2人をどんどん高めてゆく。

「好き。大好き」

「俺も。好きだよ」

見つめあってまた唇を重ねた。



/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ