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第69章 どたばた
「羚汰...」

「何?も1回する?」

「違っ。私もお水ちょうだい」

「えー」

笑いながら抱きついてくる羚汰を軽くあしらいながら、羚汰が飲みかけた水を飲み干す。

水が乾いた喉を流れ、胃に到達するのがわかる。

「ふぅ。美味しかった」

「枯れそうなぐらい激しく声が出てたもんねー」

枕を抱えてうつぶせている羚汰が嬉しそうに笑っている。

「うそっ。そんな事はない...」

と言いつつ、少し自覚がある。

週末ほど激しくはなかったものの、時間があった分ゆっくり長く焦らされ続けた。
羚汰がようやく挿ってきた時に、声が出まくったような気がする。

恥ずかしさで羚汰に背中を向けるように布団に入ると、後ろからぎゅうっと抱きしめられる。

「可愛い」

腕を這う手が指先に伸びて、指が絡まるように繋がられる。

「そーいや、最近、下のヤツら大人しくね?えっろい稜の声が聞こえちゃったかな〜?」

羚汰が笑いながら、稜の首の付け根あたりにキスを落とす。

「っ、違うよ。なんか、彼女のほうが連れ戻されたって」

「...は?何それ。なんでそんな事知ってんの?」

「電話したから。不動産屋さんに」


土日も連絡していたのだが、何故か電話がつながらなくて。
今日の昼休みになんとかつながった。

どうやら遠くに住むお孫さんの入学式に行くために、臨時休業にしていたらしい。
小さな不動産屋で、家族経営なので仕方ないのだろう。

その時に、奥さんからヒソヒソと謝られた。

「ごめんなさいね〜。下の人うるさかったでしょ」

「えっ。...えーっと」

答えに困っていると、他の部屋から苦情が来ていたらしい。
入居者は男子学生で。
彼の携帯に苦情の連絡をするも、何度かけても電話に出ず。文書で送っても反応がなく。
一向に苦情が絶えないので、困り果てた奥さんは、保証人となっている実家の両親に電話をし、苦情の件を伝えた。

彼の両親は彼女を連れ込んでいることを知らなかった。
そして、彼女のほうの両親は、女友達とルームシェアをしていると聞いていた。

本人たちと、互いの両親とで大騒ぎになって。
不動産屋さんも巻き込まれて、大変だったらしい。

「それで、連れ戻された、と」

「そうみたい」

事細かに教えてくれて、話が長くて困った。

「電話、したんだ」

「あ、...うん。解約、お願いしたよ」
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