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第69章 どたばた
翌日から毎日ちょっとずつ、元の稜の部屋、702号室の片付けが始まった。

まずはタンスと思って、毎日引き出しの1段ずつ、中をチェックしながら移動している。
日曜日にでも羚汰に手伝ってもらって、タンス自体は動かさないと1人では無理だ。

これからも2人で住むことになる、701号室も手を入れないと荷物が入らない。

ソファを移動させ、今までソファがあった位置に稜のタンスやら、昔勉経机としてーごく最近までは化粧をするスペースになっていた机、などを置く位置をとして開ける。
ソファは、本棚の前に置くことになるが仕方ない。

窓に背を向けるようにして、テレビボードを置く。
他に位置がないので仕方ない。

2週間過ぎたあたりで、大体いるものは移動できた。

後はいらないもの。
布団やベッド。
被って収まりきらないキッチン用品など。
いらなくなったとはいえ、まだ使えるし。
かといって、リサイクルショップは引き取ってはくれないだろう。
ここはやっぱり実家に置くしかない。

片付けに逃げていたわけではないが、いい加減実家への報告をしなければいけない。

しかし、どう切り出したら良いものか。

結婚をするーなら、いざ知らず。
同棲。しかも、相手はまだ学生。

それに。
3年前、元彼との結婚を両親に反対されまくった出来事が、稜に二の足を踏ませている。

当時、弟の空人の結婚式もあったからか、稜はすごく結婚したいモードだった。
今思えば、元彼に弟の事を引き合いに出して、結婚を迫ったような気もしてくる。

弟は、奥さんとなる当時の彼女と、学生時代から付き合っていて。
実家に何度か遊びにも来ていたので、両親は大歓迎で結婚を許した。


ふと思い立って、稜は空人に相談をしてみようと連絡を入れる。

表向きは、もうすぐ産まれる赤ちゃんの様子伺いだ。

久しぶりの電話に驚いたようだったが、空人はすんなり電話に出た。
平日はいつもなら、残業が多くて夕方の時間には捕まらないのだが、流石にもうすぐ産まれそうなのもあって、早く帰っているらしい。

「どしたの?ワザワザ電話とか、珍しい」

「うん、まぁ。そろそろ産まれるのかなぁ〜って」

「昨日検診だったけど。まだみたいだな」

空人は、検診にもちゃんと付き添って行っているらしい。
立会い出産らしく、最近は父親講習も受けたとか。
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