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第69章 どたばた
「で、いつ言うの?ってか、明日は祝日だよね?明日にする?」

確かに明日からはGWの前半で、休みだけど。

いやいや。心の準備が。

「早いほうがいいって。俺もゆっくりしてたら産まれちゃうしさ」

理子は、臨月になってから昼間は実家にいるらしい。
そこに仕事終わりの空人が迎えに行ってそれから、二人の家に帰る。
空人が仕事でどうしても遅くなる日は、そのまま理子だけ実家に泊まることもあるらしい。

それに、空人は明日実家に来る予定だったらしい。
地元に住むイトコから、チャイルドシートを借りる約束をしていたのだ。
そのついでに実家に寄ることが出来る。

「だから、明日な。明日で決まり」

「...わかった」

強引だが仕方ない。
確かに、空人が居てくれた方がいい。

「その彼氏は?連れてくる?」

GW、全てバイトだと言っていた。
イタリア行きの為というのもあるが、まだ春からのバイトたちの動きが悪く、人も多いのですごく忙しいのだとも。

「へぇ。ピザ屋でバイトねぇ」

なんだか誤解があるようだが。
会ったときに説明した方がよさそうだ。

前の時は、説明もほとんどなく、イキナリ連れて行って失敗した。
今度は、会わせる前に説明した方がいい。

「じゃあ、昼過ぎに着くように行くわ。ねーちゃんもその頃にな」



その日遅くに帰ってきた羚汰に、実家に行って説明してくる話をサラッと言っておく。

少し驚いた顔をして、それからなんだか困った顔になる。

「早く言ってくれたら、休んだのに」

「ごめんね。本当にさっき決まったの」

これは事実だ。
休みだとしても、明日は連れては行かないけれども。

「そっかー。明日かぁー」

大きなため息を付く羚汰の顔に手をやる。

「ごめんね。勝手に決めちゃって」

「あはは。違う違う」

羚汰がにっこり笑う。

「明日、俺ちょっと遅めでいいからさ。今日はいっぱいシようと思ってたのになー」

チュッと音を立てて唇が吸われた。

「実家に帰るなら、まんまアトとか付けれないしー」

数日前に羚汰が付けたアトが、胸の近くにある。
そこを指でなぞりながら、パジャマのボタンが外されてゆく。

「ちょっとここ玄関」

今までは寒くてすぐ部屋に入っていたが、GW近くになってこの玄関もずいぶん暖かい。

「っ、だめ!」

「ちぇー」
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