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第69章 どたばた
「だって、まだ玄関で試したことなくね?」

ぶつくさ言い始めた羚汰の手を引っ張って玄関から移動する。

試すも試さないも。

「久しぶりだし、ベッドがいい」

オンナノコの日が終わったばかりで。
今日が久しぶりに...なのだ。

ぎゅっと手を握り返した羚汰が、途中追い越して寝室へと急ぐ。

「はぁー。一週間、マジ長かった」

ベッドに腰掛けた羚汰が、稜を膝の上に乗せ胸に顔を埋める。

「ごめんね?」

羚汰の頭を撫でる。

また最近、美容院に行ったらしい羚汰の髪は、がくっと色が暗くなっている。

「今日はここにアトぐらいじゃ終わらないから」

数日前、キスだけのつもりがそうはいかなくなって。
胸を弄られ、アトをつけられた。
なんとか踏みとどまってくれたが、今日は我慢しなくていい。

「うん。いっぱいシたい」

稜は自ら、羚汰に食らいつくように唇を寄せた。





翌日は、空人が地元の駅まで迎えに来てくれた。

今度はすんなり会えて、実家へと急ぐ。

「ワザワザありがとう」

「いや」

お礼をいうと、少し照れているようだ。
稜もなんだか照れてしまう。

実家に帰ると、一緒に帰るとは思ってなかったのか、両親が軽く驚いている。

犬のカイ3世は相変わらず、空人にはうなって懐かない。

「3世〜!そう思って今日はオヤツをもって来たんだぞー!ほれほれ!」

カイにと、ペットショップでジャーキーを買ってきたらしい。

「ちょっと、何勝手にあげてんの!」

「えー。ジャーキー。ちゃんと、脂肪分の少ないやつにしてるぞ?」

見ると、野菜たっぷりのヘルシージャーキーだ。

いい匂いがするのか、うなりながらもジャーキーが気になるらしい。

エサ係で恐らくカイにとってはご主人の母親と、ジャーキーを持つ弟のどちらを取るべきか、カイがあっち行ったりこっち行ったりと忙しい。

誘惑に負けてパクッと一口口にすると、お気に入りのラグの上へ持っていって、背を向けて食べ始めた。

「やった!!勝った!」

空人が、ガッツポーズだ。

そーっと近づいてカイの背中を撫でようとするも、またうなられる。

「ええー。ジャーキーあげたのに!」

カイにとって、それとこれは別問題らしい。

もつ1本を取り出そうとするも、母親に止められていた。
だいぶ大きくなったとはいえまだ仔犬だ。食べすぎは良くない。
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