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第69章 どたばた
「それはそうと。あんた、理子さん放って帰ってきて、大丈夫なの?」

「なんか予定よりかかりそうらしくてさー。それに、悠兄がチャイルドシート借してくれるってゆーから、取りに来た」

チャイルドシートも、種類が豊富で、イイ物は結構値がはる。
小学生の子どもが2人いるイトコの悠にどのメーカーがいいのか、どのくらいの値段のものにしたらいいか、等と相談したのだ。
そしたら、ベビー用のチャイルドシートが余っているというので、お言葉に甘えて借りに来た。

「あらそうなの〜。今度会ったらお礼を言わなきゃね」

他にも先輩として、色々アドバイスを貰ったらしく。
それまでにも買っていたのだが、グッズをいろいろ追加で取り揃えたらしい。

空人がスマホを取り出して、買ったものなどを見せてくれる。
母親はもちろん、父親も画面に食いつくようにして盛り上がっている。

稜は、そんな盛り上がりに参加しながらも、内心はいつどう自分の話を切り出すかドキドキしていた。

ひとしきり産まれてくる赤ちゃんの話をしても、話は尽きることがなく、次から次へと話が膨らんで。

買おうかどうしようか迷っているというバウンサーの話になって。
それならワシが買ってやろうと父親が言い出し。
じゃあ今から皆で買いに行こうという流れになって。

ふと外を見ると、もう既に夕方になっていて。
ついでに晩御飯を食べに行くかと、出掛け出す。

流石に稜も焦り、空人をつつく。

そこで、空人もはたと気づいて気まずそうな顔を浮かべたが、この流れはどうしようもない。

ベビー用品の店に出掛けて、買い物を済ませ。
皆で、回る寿司に行く。

もちろん、そんな場所で稜の話が出来すはずもなく。

食べ終わると、空人は稜にだけわかるように手を合わせて帰って行った。

ひどい。。。

「で、あんたはどーするの。泊まるの?」

車で寿司店を出ながら、当然ながら聞かれる。
マンションに帰るなら、駅まで送ってくれるということだろう。

「...帰るけど、カイに会ってから」

「ふーん」

空人が帰って話題ががくっとなくなり、3人に気まずい雰囲気が流れる。

家に帰って、カイとひとしきり遊んで。

このまま話さずに帰ろうかとも思ったが、そうもいかない。
一気に同棲のことまでを言うのがキツいなら、付き合っている事だけでも言うか。
それがいいかもしれない。
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