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第71章 宿
「このまま横になったら寝ちゃいそ」

美味しい料理にお腹がいっぱいで、食後のコーヒーもキチンとドリップされたもので美味しく。
今日1日疲れたのもあって、確かに横になると睡魔に襲われそうだ。

部屋に戻ると、当然ながら布団が並べて敷いてあって。
そのなんとも言えない雰囲気に飲まれそうになりながら、2人でいそいそと用意をして、大浴場に向かう。

「たぶん稜より俺のが早いから」

そう言って羚汰が鍵を受け取る。

「早く帰ってきてよ」

耳元にそう言ってキスを落として、男湯へ消えた。


稜が女湯に入ると、内風呂は黒っぽい大理石で出来た大きな浴槽が目に入る。
ちいさなサウナと、その横に水風呂。
ガラス張りの向こうには、露天もあるらしい。
思いの外豪華な浴場に、驚いた。

ゆったりご飯を食べてから来たからか、先客はさほどいなくて。
大きなお風呂にのんびりゆったり浸かる。

露天はどうだろうと、ガラス戸を開けて外に出ると、屋根の付いたそこそこ大きな檜風呂だ。

目の前は開けていて開放感があり、森が広がっているのがなんとなく見てとれた。
見上げると、三日月よりは少し太った月が綺麗に見える。

露天は、中のお風呂より温度が少し高く設定してあるようだ。
稜も少し熱いと思うのだが、中にある段差に座って腰まで浸かればちょうどいい。
年配の女性達には熱すぎるのか、皆一旦露天に入りに来るものの、たいして浸からずに中に戻っていく。
ほぼ稜の貸切だ。

この旅館、温泉凄すぎ!
こんな温泉が地元にあるなんて、全く知らなかった。

羚汰は、一緒に入れないからイマイチとぶつぶつ言っていたが、それを差し引いてもこの温泉は余り有る。

しばらく気持ちよくぼーっとしていたが、羚汰が待っているだろう事を思い出し、名残惜しいが風呂から出る。


急いで浴衣に着替えて、髪を乾かし、歯も磨いて、部屋に戻る。

ドアをノックするも、羚汰が出てこない。

あまりに遅くなったから、探しに出掛けた?

と思いつつドアノブを回すと、鍵はかかってなかった。


そーっと部屋に入り近づくと、布団の上、しかも掛け布団の上に羚汰が寝息をたてて寝転がっている。

待ちくたびれて寝てしまったようだ。

あまり表情には出さないが、今日1日きっと疲れたに違いない。

このまま寝かせてあげたいが、掛け布団の上に寝ている。
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