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第72章 宿の朝
ソファに上げていた足が外れ、ぐらぐらとしながらも何とか保っていた体が、おおきく崩れ落ちる。

「...っふああっ」

「ちょっ!」

慌てて羚汰が抱きしめて、なんとか倒れずに済んだ。

そのまま羚汰にしがみ付いて、痙攣をやり過ごす。

「気持ちよかった?」

優しく頭を撫でられながら、羚汰の声が耳元で声がする。

顔が見えないからと、こくこくと小さく頷いてみる。


そのまま羚汰が角度を変え、さっきまで足を乗せていたソファに座り込む。
少し角度のついた背もたれに体を預けて、稜を引き寄せる。

稜はその膝に正面から座るカタチだ。

導かれるままそう座って、唇を重ねる。

さっき振り返って交わした舌よりも、重量感があって温かく心地よい。

柔らかく動き回る舌に稜も必死に絡めていく。


ふと、自分の胸の前が完全に開いているのに気づく。
シワシワになって同じように肌蹴ている羚汰の胸と直接触れ合っていて、その温もりが伝わってくる。

そんな胸はともかく、稜は下半身も何も付けていない状態で、そのまま羚汰の膝の上に座っていることが恥ずかしくなってきた。

薄い浴衣越しに大きくなりつつある羚汰の存在も感じられる。


稜が少しずつ体を離していくのに気づいた羚汰が、キスをやめソファに預けていた体を少し起こして覗き込む。

「...稜?どうかした?」

「ここで...スルの?」

広縁、と呼べる程広くはないそのスペースは、すぐ近くに窓もあって。
確かカーテンの向こうは駐車場だったハズだ。

2階の部屋とはいえ、すぐ近くに人が来るかもしれない。

「この椅子意外とふかふかだから、稜の好きなのイッパイしてあげられると思うんだけど」

稜の顔にかかった髪を寄せて洗われた首元にキスを落としてい行く。

確かに、あの敷布団は2枚重ねとはいえ薄く。
いつものようにスプリングを効かせる動きは出来ない。

「...っ、で...でも、ほら、ゴムないし...」

どうにか布団のある隣の部屋に戻りたい。

明るい光で羚汰の顔が良く見える。
ということは、羚汰も良く見えるだろう。

せめてあっちの部屋に戻って、この縁側との間の障子を閉めればもう少し暗くなってー。


いつの間にか、羚汰が浴衣の袂から四角い包装を取り出して、にいっと笑っていた。
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