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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第21章 VS 佐和紀

佐和紀さんは淡々と、けれど容赦なく俺を問い詰めてくる。
「奈緒姫が嘘ついてるって言うんですか!」
奈緒姫がそんなことするわけがない。
俺が嫉妬するくらい、お兄さんたちにこまめに連絡して、信頼されようと頑張ってるのに。
「奈緒姫に限って、とは思うが、恋愛感情は人間を馬鹿にする。おまえと一緒ならやりかねない」
佐和紀さんは静かにコーヒーカップを置いた。
突然、眼鏡の奥、いつもは何を考えているんだかわからない目が、恐ろしいまでの冷たさを持って俺を貫いた。
「奈緒姫が嘘ついてるって言うんですか!」
奈緒姫がそんなことするわけがない。
俺が嫉妬するくらい、お兄さんたちにこまめに連絡して、信頼されようと頑張ってるのに。
「奈緒姫に限って、とは思うが、恋愛感情は人間を馬鹿にする。おまえと一緒ならやりかねない」
佐和紀さんは静かにコーヒーカップを置いた。
突然、眼鏡の奥、いつもは何を考えているんだかわからない目が、恐ろしいまでの冷たさを持って俺を貫いた。

