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少年悪魔
第10章 自覚

「…大丈夫?」
「だ…っ、大丈夫っ…。すぐ、すぐ止まるから…っ」
すぐ止まってほしいのに、そう思っている時に限って涙が止まらない。
「…繭」
ふわりと繭の全身を温かいものが覆った。
遥斗が、繭を抱きしめていた。
「ハル…?」
「よくわからないけど、落ち着いて」
遥斗がぽんぽんと繭の背中を優しく叩く。
「…制服、汚れるよ…」
鼻声で繭がそう言うと、遥斗が優しく微笑んだ。
「いいよ、それくらい」
繭はその言葉に甘えて遥斗の腕の中で泣いていたが、涙を流したまま、気付いてしまった。
「だ…っ、大丈夫っ…。すぐ、すぐ止まるから…っ」
すぐ止まってほしいのに、そう思っている時に限って涙が止まらない。
「…繭」
ふわりと繭の全身を温かいものが覆った。
遥斗が、繭を抱きしめていた。
「ハル…?」
「よくわからないけど、落ち着いて」
遥斗がぽんぽんと繭の背中を優しく叩く。
「…制服、汚れるよ…」
鼻声で繭がそう言うと、遥斗が優しく微笑んだ。
「いいよ、それくらい」
繭はその言葉に甘えて遥斗の腕の中で泣いていたが、涙を流したまま、気付いてしまった。

