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少年悪魔
第2章 誕生日の夜



六時間目が終わり、ショートホームルームで担任教師が連絡事項を伝達し終えると、静かだった教室が一気に騒がしくなった。
「繭、バイバーイ。明日ねー」
帰宅の準備をする繭に手を振りながら、雛乃はさっさとクッキング部の活動に行ってしまった。
部活動に所属していない繭は、授業が終われば帰るだけだ。
この時期は日没が十九時近くであり、外はまだまだ明るい。
誕生日なのだし、今日は早く帰ってゆっくりしよう。バースデーケーキだって待っている。
そう思っている時に限って、担任教師が仕事を持ってくる。
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