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少年悪魔
第2章 誕生日の夜
「柳井。悪いんだけど、職員室の隣の資料室の棚の整理をやってくれるか。他の奴らには、やれバイトだ部活だって言って逃げられたんだよ。頼むわ」
「えー」
繭が抗議の声を上げるが、担任教師は「頼む」と繰り返した。
多分、繭が折れるまで繰り返すのだろう。
「…資料室ですよね。わかりました、やります」
諦めてそう返事をすると、担任教師はほっとしたような顔をした。
狭い割に物が多い資料室の整理をする羽目になり、繭は大きな溜め息を吐いた。
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