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少年悪魔
第13章 そんなこと、知らない
「ハル、貴方は私やレイ君と同じこの黒い翼を持つ、悪魔よ。人間ではないわ」
「そんなの解ってるよ」
「いいえ、解っていないわ」
エリーの顔から笑みが消えた。
「下級悪魔の最上の馳走は人間の血肉だけど、私達上級悪魔の最上の馳走は人間の精気。唇や体を重ねた分だけ、悦楽を与えて、精気を奪う。私は貴方にそう教えた筈よ」
「…」
「そして、これは教えていなかったけど、仮マーキングや定着前なら取られる精気も少ないから殆ど影響はないわ。だけど、気配が定着したら、その後は抱き続けられる度にどんどん相手の人間の精気は奪われていく」
エリーは遥斗を見据えた。
「そんなの解ってるよ」
「いいえ、解っていないわ」
エリーの顔から笑みが消えた。
「下級悪魔の最上の馳走は人間の血肉だけど、私達上級悪魔の最上の馳走は人間の精気。唇や体を重ねた分だけ、悦楽を与えて、精気を奪う。私は貴方にそう教えた筈よ」
「…」
「そして、これは教えていなかったけど、仮マーキングや定着前なら取られる精気も少ないから殆ど影響はないわ。だけど、気配が定着したら、その後は抱き続けられる度にどんどん相手の人間の精気は奪われていく」
エリーは遥斗を見据えた。