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少年悪魔
第17章 少年の迷いと、少女の決意
どれが最良の選択なのか、遥斗にはわからなかった。
「ハル」
ふいに、繭の声が一本芯の通ったものに変わった。
「…エリーさんから、全部聞いた」
「…うん」
繭は、何を言い出すつもりなのだろう。
「ハル。……人間になる気は、あるの?」
「繭…?」
遥斗が繭を見ると、その目には強い光が宿っていた。
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