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少年悪魔
第3章 マーキング
「悪魔って縦社会だから、自分より格上の悪魔の餌には手を出せないんだよね。同格だと奪い合うけど」
とりあえず、と遥斗が顔を近づける。
「僕は悪魔としては上級に位置しているから、さ」
遥斗と一瞬だけ唇が重なった。
繭がガタッと椅子ごと体を退かせる。
「な、今っ…、くち、…っ」
動揺している繭とは対照的に、遥斗は落ち着いていた。
「これで今日一日くらいは保つから」
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