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オルテンシア【紫陽花】~檻の中の花嫁~
第8章 ☆♯05 SceneⅤ(AnniverSarY~記念日~)☆

「暑いなァ」とぼやきながら、Tシャツの上に着ていた薄手のニットのセーターを勢いよく脱いだ。そのセーターは、何を隠そう美月が編んだものだ。勇一の優しさに何か報えることがないかと考えて思いついたのが、彼のためにセーターを編むことであった。
落ち着いたブルーグレーの色目が勇一の理知的で優しげな顔立ちによく似合っている。押口晃司ほどではないにせよ、勇一もまた、なかなかの整った容貌の好青年だ。
落ち着いたブルーグレーの色目が勇一の理知的で優しげな顔立ちによく似合っている。押口晃司ほどではないにせよ、勇一もまた、なかなかの整った容貌の好青年だ。

