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お憑(つ)かれさん
第6章 つながる二人
私はちょっとムッとして、
「庸介君、私の名前知らなかったっけ?」
と言ってやった。

「んん?え、あれ?あッ!!」

目の焦点が定まると同時に、庸介君の丸い顔が赤く染まる。

「ええと、あの…ごめんね、ゆ、結依…」

寝起きの彼は、セックスしている時とは別人みたいな、でも中学生の頃からよく知っている生真面目で優しい庸介君に戻っていた。




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