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お憑(つ)かれさん
第13章 エピローグ
―――――…
「結依、そんなに固くならなくても…」
「ででででも、お祖父様って厳しい方なんでしょう?」
二人は大学の夏休みを利用して、庸介の祖父の寺に向かっている。
「大丈夫、女の子には優しいよ」
手を繋いで山道を歩いて、ようやく寺に辿り着くと
「やあ、いらっしゃい」
住職が にこやかに出迎えた。
庸介の祖父は彼の言う通り優しそうで、結依はホッと胸を撫で下ろす。
…だが、もし結依に霊力が少しでも残っていたら見えたに違いない。
二人を案内する住職の尻に生えている、フサフサした狸のシッポが―――…
(終)
「結依、そんなに固くならなくても…」
「ででででも、お祖父様って厳しい方なんでしょう?」
二人は大学の夏休みを利用して、庸介の祖父の寺に向かっている。
「大丈夫、女の子には優しいよ」
手を繋いで山道を歩いて、ようやく寺に辿り着くと
「やあ、いらっしゃい」
住職が にこやかに出迎えた。
庸介の祖父は彼の言う通り優しそうで、結依はホッと胸を撫で下ろす。
…だが、もし結依に霊力が少しでも残っていたら見えたに違いない。
二人を案内する住職の尻に生えている、フサフサした狸のシッポが―――…
(終)