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第2章 捕まえたい女

「あの辺 騒がしいけど、何かあったのかな？」

連行される痴漢の周りがザワついているのを見て首を傾げる本間君に、自分が被害者だと気づかれていないことが分かって安堵する。

「わ、私、やっぱりちょっと電車に酔っちゃったみたい…今日は休むって先生に伝えてくれる？」

私も行って事情を話さなければならない。
本間君にバレないように、苦しい言い訳をして私は彼らの後を追った。