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お憑(つ)かれさん
第2章 捕まえたい女
――事情聴取を終え、グッタリしながら家に帰る。
痴漢の手が這い回った身体が気持ち悪くて、一刻も早くシャワーを浴びたかった。
「結依ちゃん、早いね」
境内を通り抜ける途中で、コン君に声をかけられた。この人はウチの稲荷神社に参拝に来る女の子を目当てに時々現れる不審人物である。
私は嫌だけど、イケメンだからナンパされるのを期待して来る参拝客も多くて苦情を言いづらい。
「うん、ちょっとね」
普段ならともかく今は立ち話をする気になれず、適当にあしらって母屋に向かった。
痴漢の手が這い回った身体が気持ち悪くて、一刻も早くシャワーを浴びたかった。
「結依ちゃん、早いね」
境内を通り抜ける途中で、コン君に声をかけられた。この人はウチの稲荷神社に参拝に来る女の子を目当てに時々現れる不審人物である。
私は嫌だけど、イケメンだからナンパされるのを期待して来る参拝客も多くて苦情を言いづらい。
「うん、ちょっとね」
普段ならともかく今は立ち話をする気になれず、適当にあしらって母屋に向かった。