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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第11章 パーティの夜―帝sideー
大広間には沢山の人が輪を作り、談笑していた。

「今夜のパーティは私の個人的なホームパーティだ。まぁ、高井田君も楽しんでくれ」
社長以外、顔見知りの居ない俺にどう楽しめと言うのか。

副社長は次のお客様を迎えにエントランスに戻ってしまった。

「場違いのいい所です」
「それよりも杏の姿はないようだな」
「貴方は俺と杏をどうしても会わせるつもりのようですね」
「…それが俺の目的だ。仕方がない。探してくる」
社長は俺を一人にして大広間を出て行った。

「全く」

パーティはビュッフェ形式。
料理とドリンクは部屋の右隅の一直線に並んだテーブルに置かれていた。

俺は適当にスパークリングワインのはいったグラスを手にする。

そして、辺りを一人で徘徊した。

この俺には誰も見向きもしない。活気に溢れた部屋の中で一人で佇む。

「これは!!?」

壁に飾られた大きな壁画に眉を顰めた。





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