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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第11章 パーティの夜―帝sideー
「この絵は有名な画家の高井田真(タカイダマコト)さんの絵ですよ」

俺がジッと絵を見ていると背後から訊き慣れた声が聞こえる。
永遠に訊きたくない名ーーー・・・
振り返ると杏が白いフワフワのドレスを着て立っていた。

「帝さんも来て居たんですね」

「神宮寺社長に同行しただけだ」

「もしかして…同じ苗字だし、帝さんのご親戚ですか?」

「俺の祖父だ」

「へぇー凄いですね」

「あの人は画家としては最高だが、人としては最低だ」

俺は祖父の作品から目を逸らし、背中を向けた。

「どうしてですか?」

「人には言えない・・・」

―――――――祖父こそが俺の罪の元凶。

あの人は娘である母を抱き、俺を産ませたんだーーー・・・



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