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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第11章 パーティの夜―帝sideー
俺がこの忌まわしい事実を知ったのは母が亡くなった後のコト。
母は俺と同じ弁護士だった。

今まで、俺達の前に姿を見せなかった高井田真が通夜の席に現れた。

俺はそこで初めて…自分の祖父が有名な画家だったコトを知る。

通夜、告別式を終え、母は天国に旅立った・・・

中学に入ったばかりの俺は祖父の世話になるコトになり、東京の下町から鎌倉に引っ越した。

祖父の自宅は高台にある別荘が立ち並んだ一角の広い庭がある古い洋館。
建物の外壁には蔦が這っていた。

母は俺に祖父のコトは何一つ教えてくれなかった。
俺には話せない諸事情があったんだろう。

同じ屋根の下に暮らしていても、別館のアトリエに篭る祖父と俺が顔を合わせるコトはなかった。


弁護士の仕事で奔走していた母。
俺は鍵っ子。孤独には慣れていた。






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