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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第5章 募る想い―杏side-
高井田さんは眼鏡を外して、切れ長の瞳で射抜くように私を見つめる。


そして、オトコの欲情を孕ませた視線で私の全身を値踏みした。


「俺のデスクの前に来い。杏」



私は彼の命令に従い、デスクの椅子を引いて立つ。


そして、彼の命じられるままにデスクの前に佇む。私の今日のコーディネイトはネイビー系のギンガムチェックのワンピース。裾にスカラレースのプリントを施したノーブルなデザインが特徴。



腰元の前に結んだリボンもアクセントになっていた。



「俺は杏を変えてやるから…そのワンピースを脱げっ」



「えっ!?」



彼の口から出た次の命令に驚愕した。今まで、男の欲望を微塵も見せなかったのに。



高井田さんは私に男の顔を見せ始めている。



「俺の命令が訊けないのか?杏」


彼の骨ばった長い指が一定のリズムでデスクを軽く叩く。


その彼の指の動きが私を焦られていった。






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