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第8章 ワンルームー杏sideー

目の前の紅生姜にネギはサービスで無料だと訊いて、この店は儲けがあるのかと心配した。


「杏が心配するコトでもないだろ？」


「でも、牛丼は４２０円だし、破格値ですよ」


「人沢山入っていただろ？ちゃんと儲けてると思うぞ」

「帝さんがそう言うんなら…大丈夫ですね」


「・・・どうする？またホテルで泊まるか？俺の部屋に来るか？二者択一だ」


「…帝さんの部屋が…いいです」


「部屋狭いぞ・・・」


「狭くても、大丈夫です」