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リベンジ!
第10章 挨拶
「じゃあ…仲が悪い訳じゃなかったの?」

母は、頬杖をついて目は伏せながら

「お母さん達、夜には一緒にお酒飲んで愚痴の言い合いしてたのよ。
お父さんは、会社が合ってなかったみたいなの。
自分の行きたかった分野じゃない所に就職したから…。

お家で、お酒飲んでよく愚痴を聞いてたわ。お母さんも、仕事の事や新菜の事をよく話してた。

でも、いつの間にかお父さんは、自分の事を話さなくなってた。そのうち、離婚して欲しいって言い出して…。

『疲れたんだ。一人になりたい。』
ですって…。

もっとお父さんの話を聞いてあげれば良かったのかな?

お母さんは、お父さんの事をちゃんと分かってあげられてなかったみたい。其処まで追い詰められてたなんて、全然気づいてあげられなかった。

離婚して自由になりたかったのかしら?」

あたしは最後に会った日の父が、追い詰められたような暗い表情をしていたのを思い出した。


「連絡はとってないの?」

「そう。今まではね。」

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