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リベンジ!
第10章 挨拶
「えっ…⁈ 何かしたの? 」

「心あたりは…ありすぎる。」


母はコーヒーカップに口を付け、一口飲むと眉間にシワを寄せて考えこんだ。

「お父さんって、優しくて穏やかで文句とか言わなかったし、真面目な人だったから。

お母さん仕事で疲れたから今日はホカ弁買っといてとか、部屋が散らかっててもお父さん黙って片付けてくれてたり。

今思うと、お父さんも仕事で疲れてたのに酷い妻だよね。

いつも美味しいご飯を作ってあげたり、綺麗な部屋で出迎えたり癒してあげることなんてできなかったよ。

夜勤も多かったから、すれ違いで余裕がなかったな〜。」


「それでケンカしてたの?」


母は、キョトン顔であたしを見た。


「あのお父さんだもの…ケンカらしいケンカなんてなかったけど?」


今度は、あたしがキョトンとする。


「だってあたしが高校生の頃、よく言い争いしてなかった?」


「あぁ〜…それは、あんたのせいよ。」

「へっ?何で?」

「お父さんが、たまに早く帰って来てもあんたの帰りが遅いって…私の教育が悪いからだなんて言い出すから。」


一人で食べるご飯は、美味しくないから隆盛たちとファミレスでよく食べてたからな。

ていうか、隆盛とほぼ毎日のようにデートしてた。


「新菜も年頃なんだから、彼氏くらい居るわよって言ったら何か落ち込んでたかも。」



何か話があらぬ方向に向かってる…。









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