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リベンジ!
第4章 マッサージ
先生は、あたしの胸をジッと視診した。


「胸に、ひきつれた感じや、傷みなど気になることはありませんか?」



乳がんについての説明をされた。

脱いでから説明しなくても、今このタイミングで?

先生の、悪意を感じたが…

まさかね。



「とくにありません。」

「藤代さんの乳頭ですが、少し陥没ぎみですね?刺激を与えると乳首は出ますか?」


はぁぁぁ〜⁈
こいつ失礼だろ‼︎

人が、昔から気にしてるのあんた知ってたよね?って気づいてないか…。


目に殺気を滲ませ抗議の意味も兼ねて、睨みつけた。

「失礼を言って申し訳ありません。

ですが、藤代さんも赤ちゃんを産んでおっぱいをあげる事になると分かると思いますが…

陥没乳頭の方の乳首は、おっぱいを含ませにくいんですよ。

なので、マッサージをオススメしているんです。」


あたしの怒りのメーターが今にも振り切れそうだったのに、先生の一言でシューと下がってしまう。


「刺激を与えても、乳首がでない真性陥没の方はマッサージでも無理ですが、仮性ならマッサージが期待できます。藤代さんは、刺激を与えると乳首はどうなりますか?」


乳首、乳首ってうっさいわ‼︎
あたしの乳首なんて、どうでもいいだろーがい‼︎

あんた、変態でしょ?
あっ!…変態だったわ。
余計なもん思い出したわ。



「……。」


言いたくない。
黙り込んでしまう。


「未婚の女性に失礼でしたね。産婦人科にくるお母さん方には、普通の質問なんですよ?そう恥ずかしがらないで下さい。」



「……。」


くっそー…。
すみませんね、いまだ未婚のアラサー女が恥ずかしがって……。


不貞腐れて、俯いてたら、椅子をクルリと先生に背中を見せるように回された。


「失礼します。」



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