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第12章 結婚記念日

あたしも、隆盛を確かめるかのように強く抱き締め返して、額をひっつけるように顔を寄せた。


「あたしも…愛してるよ。
隆盛…温かい。
ずっとこうして居たい。
運命…ね。
本当にすごい偶然だもん。
きっと…そうだよね。
今日から、よろしくお願いね。」


何だか、笑いが自然と零れて止まらない。
隆盛も垂れ目の瞳を更に下げ、笑ってた。


学生時代、彼のくっきりとした二重まぶたの垂れ目が、あたしを熱く見つめるのが嬉しくて、好きになってた。


変わらない隆盛の微笑みが、側にある。


お互いを見つめ合い、クスクスと微笑めば、何方からともなく唇を寄せ合っていた。


「 あぁ…ずっと一緒だ。やっと俺のモンになった。
新菜は、変わんないな。可愛い。
もっとこっちに来て
もっと…側に…。」


隆盛の硬くなったモノが、あたしの奥深くまで突き刺され、これ以上ないくらい側に押し迫る。


あたしのナカが、隆盛の形でしっくりと填り込み、一つになった。


「 ぁあああ…気持ちいい…どうしよう…ぁあ…隆盛…もう…もう…気持ちいいの。」


「 俺も…気持ちいい…入れてるだけでも…新菜のナカ…蠢いて…引き込まれる…。」


記念日を過ぎても、何度も何度も快感に浸り、溺れるような幸せをお互いに与えながら、いつの間にか眠りについていた。