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リベンジ!
第2章 誕生日
とは言うものの、もともとはマジメちゃんなあたし。


自分の上司である高橋課長に、嘘をついてまで有給にした事に罪悪感を持ってしまう。


そうだっ!


検診には、本当に行こう。
確か、引き出しに……


あった!


区役所から送られてきた、受診券。


これで、無料で検診してもらえるのかぁ…。


よし!

検診に行くぞー‼︎


嘘が、本当にできる安心からあたしは意気揚々として近くの産婦人科を探した。


『滝沢レディクリニック』

ネットでググると、女医さんだし、新しい病院で綺麗だし、なかなか良さそうだ。

あたしは、迷わずここに決め予約を取ろうと、画面をスクロールした。


しかし、今日は木曜日。

診察は午前のみで、早くも予約はいっぱいだった。


もし、病院に行けないとなると…

明日、会社で有りもしない予定を根掘り葉掘り聞かれるかもしれない。


こんな形で、有給を取ったのだ。


誰とも何の予定もなかったとの報告は、虚し過ぎる…。


ダメもとで、病院に電話を掛けてみることにした。


「あっ、すみません。今日の、子宮頸がん検診の予約を取りたいのですが?」


「はい。しばらくお待ち下さい…。申し訳ございません。本日の予約はいっぱいとなっております。他の日のご予約をお取りしましょうか?」



やっぱり…でも
他の日のご予約じゃ、意味ないんだよ‼︎


あたしは、心の中で悪態をつくと、尚も食い下がった。


「どうしても、今日しかお休みが取れなくて。何とか今日は、ダメでしょうか?」


「まぁ…。お待ち下さい。聞いて参ります。」


しばらく、保留音を聞かされた。


保留音が繰り返し虚しく電話口から鳴り響いている。

他の病院探そっかなぁ…

期待出来そうもないかな。

そう都合よく取り合っては貰えないだろう。

先生と名前のつく職業は、大概偉そうだしな。


予約はいっぱいだと断られたにもかかわらず診てもらおうなどと、自分も相当横柄な癖に自分の事は棚に上げ、期待しないで待っていた。










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