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第8章 真実の行方

「おいで….新菜。今度は、新菜を気持ち良くしような。」


隆盛はソファーに座り、あたしを膝に乗せ後ろから強く抱き締めた。

あたしの髪を掻き上げ、うなじを露わにし首筋に優しく舌を這わせるキスをおとす。

あたしは、身を震わせて叫んだ。



「んあ…だめ…隆盛の馬鹿ぁ…ぅう…
隆盛になんか感じないんだからッ！」



隆盛は、ビクリと手を止めた。

隆盛のキスにどうにも感じてしまい、声は乱れ、身体は熱を持ち、まったく説得力はない。

だが、もう言わずにはいられなかった。

隆盛を信用できなくなったあの日のこと…。

自分は、幸せに縁がないんだって思ったこと。




「あ、あたし…見たのよ…あの日、あたしの誕生日に隆盛が優花と固く抱き合ってたの。隆盛の病院…産婦人科の裏口で！」