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第8章 真実の行方

あたしを抱き上げ、赤ちゃんをあやすように笑顔で囁く隆盛の言葉は、告白なのか脅迫なのかわかんない。

こんな愛の言葉、聞いたことないよ。

でも、心が揺さぶられる。
嬉しくて、嬉しくて、これ以上ないってくらい高揚する。


ドン底にあった惨めなあたしの手を、強引に引っ張って幸せの絶頂まで一瞬で引き寄せられた。


眩しいほどあたしの心の中を照らして曝け出し、めちゃくちゃに掻き回す酷い男…。

でも居ないと…もう生きていけそうにないよ。


あたしは、隆盛の胸にしがみついて子供みたいにワンワンとまた泣いてしまった。


「大きな赤ちゃんだな。」


あたしを抱っこして何処かへ移動する間、軽く揺すられながら心地良くなって眠たくなってきた。


部屋のドアを開ける音がして


「新菜ちゃん、寝んねしような。
俺、赤ん坊寝かしつけるの得意だけど、女寝かせるのも得意だぜ。」



そんな事を言い出した隆盛の手付きは、赤ちゃん扱いから女を抱く、それになってた。



「それとも、お医者さんごっこにするか？
お注射します。ちくっとしますが、スグに気持ちよくなります。ってか？」



悪ノリを始めた隆盛は、少年のまんまだわ。



「ふふっ、隆盛の変態…変わんないね。」


「新菜が寂しくならないように、今夜はずっと繋がっていような。」



そう言って、あたしをベッドに押し倒した。