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第8章 真実の行方

「新菜…。会えてよかった。
もう…会えないかと思ってた。」

眉根を寄せ切なく笑う隆盛が、あたしの顔に近づいて来た。

ゆっくりと親指で柔らかさを確かめるよう唇の形を辿ると両手で頬を包み、唇をそっと押し付けた。

頬に隆盛の掌の温もりを感じる。

「隆盛…あったかい。」

強く抱き締め合うと、もつれ合うようにお互い服を脱がせ合う。

抱かれたい。
一刻も早く
深く繋がりたい…。


それしかお互い考えられないみたいに余裕がなかった。


「痛っ…。」


急かし過ぎた欲望を捻じ込まれ、痛みで顔が歪む。


「新菜っ…悪い。余裕なくて…。まだ痛いか？」

「隆盛…いいの。痛くても…。始めて繋がったあの時みたいに激しくして。」

「そんな事言われたら、優しくできないぞ？」

「いいの…。あの頃からやり直したい。好きよ、隆盛。めちゃくちゃにして。」