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理想と偽装の向こう側
第23章 幸か不幸か
夜になると、近所の人も集まってプチ宴会が始まった。


「あははは~!志信くん、イケる口だね~!」


「有り難うございます」


「なんで渡さんのとこの香織ちゃんなの?兄ちゃんなら、もっと他にいただろう?」


隣のオジチャン酷い!


「こら!香織だって昔は、可愛かったんだぞ!」


お父さんまで!


「香織さんは、今でも可愛いし素敵ですよ」


志信さ~ん!大好き!!


「かぁ~男前が言ってると嫌味がないね!おっちゃんも惚れちゃうよ!」


止めてよ!


「さぁ~飲んで~!」


お父さん!
調子に乗ると、明日起きれないから!


「もう~お父さんたら、呼べる人呼んじゃうんだもん!」


「ふふ…小田切さんが、あんなに素敵だから自慢したかったのよ」


「うん…」


照れ臭いけど、両親がこんなに喜んでくれたのは嬉しかった。


小田切さんのお陰だな。


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