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理想と偽装の向こう側
第23章 幸か不幸か
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月曜日に響くと良くないから、余り遅くならない様に宴会をお開きにしてもらった。


お母さんが私の部屋を綺麗にしておいてくれ、小田切さんがお風呂に入ってる間に、布団を用意する。


やっぱり親子だなぁ~。


家族揃って、小田切さんにべた惚れだよ。


お父さん、明日すんなり帰してくれるかな…。


「よいしょ~!」


何か…不思議だな。


あの橋で叫んでる時には、小田切さんがうちの両親に会うなんて思わないもんね。


「へへへ~」


ニヤけてると、部屋のドアが開いて


「香織~次、入っていいよってさ!」


「あっ、はぁ~い!狭いけど、お布団敷けたよ!」


「ここ香織の部屋だったの?」


小田切さんは、見渡しながら布団に座る


「うん…まだ空けてあったけど多分次は物置にするって」


「へぇ~何で?」


「志信に会ったからだって…」


「俺に?」


「簡単に、戻って来ないようにだって…言われた」


その言葉に小田切さんは一瞬、眼を見開き


「じゃあ…帰さないようにしないとね」


わっ!キュンとなる!


小田切さんの隣に座って


「結構…呑まされた?」 


「ん~大丈夫だよ。お義父さんと近所の人達は結構呑んでたけど」


微笑みながら、私の肩を抱き寄せた。

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