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理想と偽装の向こう側
第23章 幸か不幸か
「ありがとう…両親に会いに来てくれて…」


「俺こそ…会わせてもらって良かった」


見詰め合って、笑い会う。


小田切さんは、頬にキスしてくれて


「明日、帰るまでは色々とお預けだね」


「お預け…」


余計に、ドキドキしてしまう…。


「お風呂、入っておいで。」


「はい…」


また逆上せそうだな…。






そして私が湯船に潜ってる間に、どうやら母は小田切さんを茶の間に呼びつけて、お喋り相手にしていたそうな…。

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