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理想と偽装の向こう側
第23章 幸か不幸か
「大丈夫…あんまり運転しなかったから…」


「で、でも今朝早かったし!」


ビールを持ちながら、何故か慌ててしまう。


まだ、この甘々に慣れてないのかも!


小田切さんは私を冷蔵庫の間に挟みながら、首筋にキスし出し、片手を背中に回す。


「だから昨日、お預けじゃん…」


カァァァ!
熱いです!
一気に顔が茹でダコだ!


「今週、忙しかったし…何も出来なかった…」


プッチンと、外される感覚が背中に走る。


「わっ!私も、お風呂入りたい!」


「え…一緒に、入る?」


ニヤリと笑う。


あぁ~絶対、態とだ!
態と言ってる!


「志信は、さっき入ったじゃん!」


「別に、何度だっていいよ…」


「もぉお!ビール飲んで待ってて!」


「ぷっ…了解~!」


肩を揺らしながら、離れた。


からかってるぅ~!

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