この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
俺だけの女の子。
第1章 俺の煩悩との戦い
し、視線が……視線が痛い。
もちろんクラスのみんなの視線も痛いけど、影田のじとりと睨む視線が一番痛い。
「か、馨?それ、放課後俺のうちで話さない?」
「え、なんで?あたしは周りとか気になんないよ?」
……いや、馨が気にしなくても俺が気にするっつうの。
しかも影田の視線がちょー怖いし。
「馨、高橋んち寄って話した方がいいよ」
「あ、麻紀」
「あんたは気になんなくても、高橋は気にするの。でしょ?」
澤田麻紀が俺を見て意味ありげに笑った。
濃いピンクのリップをひいた唇の端が上がる。
言葉にこそしないけど、俺の気持ちは澤田にバレてるらしい。
「いや、まあ……」
「しゃあねえなあ、じゃあ、今日放課後な。忘れんなよ?」
……そんな約束忘れようとしても忘れられないんですけど。
澤田のおかげ?で恋愛に疎い馨が一歩踏み出そうとしてるのは分かったけど、これでホントに馨が意識してくれるかどうかは怪しいもんだ。
馨の男っぽさは筋金入りで、下ネタも俺達と一緒に混ざってるくらいだし。
「はあ……」
ぐさぐさと刺さる影田からの視線を浴びながら、俺は重たいため息を吐いた。
もちろんクラスのみんなの視線も痛いけど、影田のじとりと睨む視線が一番痛い。
「か、馨?それ、放課後俺のうちで話さない?」
「え、なんで?あたしは周りとか気になんないよ?」
……いや、馨が気にしなくても俺が気にするっつうの。
しかも影田の視線がちょー怖いし。
「馨、高橋んち寄って話した方がいいよ」
「あ、麻紀」
「あんたは気になんなくても、高橋は気にするの。でしょ?」
澤田麻紀が俺を見て意味ありげに笑った。
濃いピンクのリップをひいた唇の端が上がる。
言葉にこそしないけど、俺の気持ちは澤田にバレてるらしい。
「いや、まあ……」
「しゃあねえなあ、じゃあ、今日放課後な。忘れんなよ?」
……そんな約束忘れようとしても忘れられないんですけど。
澤田のおかげ?で恋愛に疎い馨が一歩踏み出そうとしてるのは分かったけど、これでホントに馨が意識してくれるかどうかは怪しいもんだ。
馨の男っぽさは筋金入りで、下ネタも俺達と一緒に混ざってるくらいだし。
「はあ……」
ぐさぐさと刺さる影田からの視線を浴びながら、俺は重たいため息を吐いた。