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そのキスは許されていない……
第1章 私は貴女のモノ。でも貴女は…
私はお嬢様から手を引き、ワゴンに置いてある洗面器にタオルを浸す。

一瞬目を閉じ、深呼吸をして、

「失礼します」

と一声かけてから目の前のシーツに手を伸ばした。


その掛物を取り去ると、旦那様のであろう細いベルトで

縛られたままの両手が白い腹の上に乗っていた……

その痴態に私は目を細めハッと息を飲んだ。


このままはあまりにも……

まずは拘束を緩めて差し上げる。

手首に残る痕を指で擦って、膝をつきそっと口づけた。

唇が触れた瞬間、愛しい躰がブルッと震え、

「ねぇ、さえき……

シテ」

潤む瞳で懇願され、

「かしこまりました……」

微笑みながらその言葉に了承を示した。


あの男が挿(い)れ、白濁の欲を放った蜜口に唇を寄せるのは嫌だが、

お嬢様に私がお与えすることのできる快感を擦り込んで塗り替えたくて……

唇を手首から下に下へと移動させる。


両膝をそっと持ち上げて肩に抱え、

目の前にテラテラと濡れて誘うソコに硬く伸ばした舌を差し込む。

それからグチュリと濡れた音のするソコを、ひと舐めベロリと舐め上げた。


達して間もないソコは……

赤く充血して熟れた果肉のように、甘い蜜と精の雫を滴らせ続ける。

自分の躰の中心に熱が集まるのを無視したまま、

その裂け目に舌を這わせ、蠢かしながらひたすら貪り続けた。
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