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第1章 私は貴女のモノ。でも貴女は…

もちろん懐妊するための排卵日を含んで、

お嬢様と旦那様の夜の戯れは週に３日はあった。

その度に夜間、この部屋に待機して……

その事後のお嬢様を清め、旦那様だけでは収まらない熱をお慰め続ける。


新婚当初、なかなかご懐妊することのなかったお嬢様……

お子が宿るまで、私の黒いモノを孕む密やかな苦悩は半年以上続いた。

それでも白石家には間違いなく優秀な男子の跡取りが必要だ。


それは白石家にとって大旦那様が婿養子だったことを鑑みると

半世紀の以上の悲願であり、

その事実はお嬢様の地位を盤石にするものだろう。


そして待望の妊娠がわかった途端、私は母体の保護を理由に

寝室から旦那様を追い払らった。

そうやって大事に大事にお育てして生まれたお子は、

お嬢様によく似た女のお子様だった。

その後、医師の許可があり懐妊に向けての交わりが再開し……

今度は程なくしてご懐妊。しかし、生まれたのはまたご息女。

お嬢様の御母堂様を含め、三世代白石家に生まれたお子様は皆女子。


その後、あの男はお嬢様と二人のご息女を置き、

単身仕事に没頭すると言ってこの屋敷（いえ）から逃げ出した。


それからこのような夜伽の事後の仕事は月に１度あるかないかで格段に減ったが……

その代り、鬱屈として旦那様と交わることのできないお躰を

お慰めすることが殊更に増えた。