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月の女神君
第1章 僕は女神様?

「正式な女神、ですか……」
何やら難しそうなお話に突入しそうだ。
僕は、本当の事を言うとお世辞にも頭の良いほうとは言えない。
だから、完結に教えてもらわないと覚えられそうに無い。
「ええ。女神には、この世を照らす太陽、世界の回復や成長を補う月、魔界から下界を守る星の三つがあります。月、太陽、星の順で女神が見つかりにくく、ただ力を与えられる存在を仮の女神と言います。正式な女神は、力を与えるだけではなく力の源になる樹を成長させ、この天界に恵みを与える実を育てる事もできます」
「それじゃあ、別に仮の女神様でも良いって事ですよね」
「いいえ、仮は所詮仮です。長い間仮の女神が続くと、樹はだんだんと枯れていきます。その影響は、正式な女神に及びます。……詳しくいえば、体の一部が痛むとかですかね」
監視人さんは、僕の全てを見抜いたように笑った。
……そうだ、僕は激しいお腹の痛みに耐えられなくて気絶した所を、この世界に連れてこられたんだ。
「月の樹は、現在樹の根元より少々上の部分が腐りかけております。現在は、その症状が止まっている状況ですが、この状況が続けばまた腐り始めるでしょう」
その時、隣に座っていたシェラの顔が曇る。
その表情を見て、僕はなんでシェラが必死に僕とえっちしたがっていたのかが理解できたんだ。
僕が苦しんでるのを見て、居てもらってもいられなくてこの世界に呼んでくれた。
そして、僕を痛みから解放させるためにえっちしようとした。
確か、樹にエネルギーを送るのはえっちだけだったはず。
全部全部僕のためだったんだ……。
「樹を腐らせないように行動する、それが女神様の規律です。女神の守護者の規律と言えば、無駄な争いが起こらないように前世の記憶が残っている物も絶対に話してはならない。理解してもらえる用に細工するのは構いませんが、それが原因で大きな争いになったら、全て自己責任という事ですかね」
「は、はい。わかりました」
「幸いな事に、月の女神は仮の女神が居たとしても正式な女神が見つかるとは思われていなかったみたいで、守護者は近くに居るその者一人です。貴方様が正式な女神と発表するのは、一週間後。それまで、静かに行動すれば他の守護者候補生にはバレないでしょうね」
僕は驚きながら見ていると、監視人さんは意味深な様子で細く微笑みながら、僕の影の中に消えていく。
何やら難しそうなお話に突入しそうだ。
僕は、本当の事を言うとお世辞にも頭の良いほうとは言えない。
だから、完結に教えてもらわないと覚えられそうに無い。
「ええ。女神には、この世を照らす太陽、世界の回復や成長を補う月、魔界から下界を守る星の三つがあります。月、太陽、星の順で女神が見つかりにくく、ただ力を与えられる存在を仮の女神と言います。正式な女神は、力を与えるだけではなく力の源になる樹を成長させ、この天界に恵みを与える実を育てる事もできます」
「それじゃあ、別に仮の女神様でも良いって事ですよね」
「いいえ、仮は所詮仮です。長い間仮の女神が続くと、樹はだんだんと枯れていきます。その影響は、正式な女神に及びます。……詳しくいえば、体の一部が痛むとかですかね」
監視人さんは、僕の全てを見抜いたように笑った。
……そうだ、僕は激しいお腹の痛みに耐えられなくて気絶した所を、この世界に連れてこられたんだ。
「月の樹は、現在樹の根元より少々上の部分が腐りかけております。現在は、その症状が止まっている状況ですが、この状況が続けばまた腐り始めるでしょう」
その時、隣に座っていたシェラの顔が曇る。
その表情を見て、僕はなんでシェラが必死に僕とえっちしたがっていたのかが理解できたんだ。
僕が苦しんでるのを見て、居てもらってもいられなくてこの世界に呼んでくれた。
そして、僕を痛みから解放させるためにえっちしようとした。
確か、樹にエネルギーを送るのはえっちだけだったはず。
全部全部僕のためだったんだ……。
「樹を腐らせないように行動する、それが女神様の規律です。女神の守護者の規律と言えば、無駄な争いが起こらないように前世の記憶が残っている物も絶対に話してはならない。理解してもらえる用に細工するのは構いませんが、それが原因で大きな争いになったら、全て自己責任という事ですかね」
「は、はい。わかりました」
「幸いな事に、月の女神は仮の女神が居たとしても正式な女神が見つかるとは思われていなかったみたいで、守護者は近くに居るその者一人です。貴方様が正式な女神と発表するのは、一週間後。それまで、静かに行動すれば他の守護者候補生にはバレないでしょうね」
僕は驚きながら見ていると、監視人さんは意味深な様子で細く微笑みながら、僕の影の中に消えていく。

