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月の女神君
第1章 僕は女神様?

『守護者だけが、前世持ちって訳でもないんですよね』
その言葉だけが、辺りに響いた。
たぶん、これは僕の影の中に消えていったさっきの監視人さんだ。
もしかすると、僕の周りに居る監視人さん達もほとんど、昔僕と関わっていた人物なのかも。
そして、前世なのだから……、僕が生きてる間にはもう既に死んでいる人物。
そういえば、僕がまだほんの小さい頃……、幼稚園になる以前の頃に病気がちな男の子と仲が良かったと聞かされた事がある。
写真だけしか見ていなくて、記憶はほぼないから母さんに聞いただけの話だけど。
他には、僕の弟は実は男と女の双子で、母さんのお腹の中に居る時に、女の子だけ死んじゃったという事も。
他には、僕を地震から守って死んで行ったおばあちゃんやら、僕が生まれた直前で死んだおじいちゃん。
行き倒れていた所を助けたペットの猫。
想い当たる所が多すぎて、見当が付かない。
この他にも、僕の気が付かない所で僕と接点のあるや動物とかが死んでいってるのかもしれないけど。
言える事はただ一つ。
一週間以内に、シェラの前世を付きとめろって事だ。
それ以降は、仲良くなるチャンスはない。
変態な行動が多くてちょっと怖い気もするけど、僕のために動いてくれたのも確か。
恩を仇で返すことはできない。
でも、ヒントも何も無いこの状況でどうすればいいんだろう?
「ねぇ、人間だったか動物だったか、それだけでも教えてもらえない?」
「規律違反なんです。名前を言い当てるくらいしか……」
名前、と言われて飼っていたペットの名前やらおばあちゃん達の名前を言ったけど、シェラは首を横に振るばかり。
残ったのは、それ以外の気が付いてない人物または幼い頃の友達か、生まれてもない妹。
「名前が判明して無い人は、どうするの? 立場だけでもいいの?」
「いいえ、名前を言わない限り規律違反です」
「えぇ!? それじゃ、名前が無かった人は?」
「名乗り上げる資格がないという事になりますね……」
僕の妹だった場合、どうするの?
お先真っ暗じゃないか。
「ご安心を。前世で名前がつけられてない人物は、大体監視人になるので」
そうなると、僕の幼い頃の友人かもしれない。
でも、小さい時の記憶過ぎて全く思い出せない。
だって、幼稚園で遊んでいた時の記憶もほぼ曖昧なのに、それ以前って完璧に覚えてないじゃないか。
その言葉だけが、辺りに響いた。
たぶん、これは僕の影の中に消えていったさっきの監視人さんだ。
もしかすると、僕の周りに居る監視人さん達もほとんど、昔僕と関わっていた人物なのかも。
そして、前世なのだから……、僕が生きてる間にはもう既に死んでいる人物。
そういえば、僕がまだほんの小さい頃……、幼稚園になる以前の頃に病気がちな男の子と仲が良かったと聞かされた事がある。
写真だけしか見ていなくて、記憶はほぼないから母さんに聞いただけの話だけど。
他には、僕の弟は実は男と女の双子で、母さんのお腹の中に居る時に、女の子だけ死んじゃったという事も。
他には、僕を地震から守って死んで行ったおばあちゃんやら、僕が生まれた直前で死んだおじいちゃん。
行き倒れていた所を助けたペットの猫。
想い当たる所が多すぎて、見当が付かない。
この他にも、僕の気が付かない所で僕と接点のあるや動物とかが死んでいってるのかもしれないけど。
言える事はただ一つ。
一週間以内に、シェラの前世を付きとめろって事だ。
それ以降は、仲良くなるチャンスはない。
変態な行動が多くてちょっと怖い気もするけど、僕のために動いてくれたのも確か。
恩を仇で返すことはできない。
でも、ヒントも何も無いこの状況でどうすればいいんだろう?
「ねぇ、人間だったか動物だったか、それだけでも教えてもらえない?」
「規律違反なんです。名前を言い当てるくらいしか……」
名前、と言われて飼っていたペットの名前やらおばあちゃん達の名前を言ったけど、シェラは首を横に振るばかり。
残ったのは、それ以外の気が付いてない人物または幼い頃の友達か、生まれてもない妹。
「名前が判明して無い人は、どうするの? 立場だけでもいいの?」
「いいえ、名前を言わない限り規律違反です」
「えぇ!? それじゃ、名前が無かった人は?」
「名乗り上げる資格がないという事になりますね……」
僕の妹だった場合、どうするの?
お先真っ暗じゃないか。
「ご安心を。前世で名前がつけられてない人物は、大体監視人になるので」
そうなると、僕の幼い頃の友人かもしれない。
でも、小さい時の記憶過ぎて全く思い出せない。
だって、幼稚園で遊んでいた時の記憶もほぼ曖昧なのに、それ以前って完璧に覚えてないじゃないか。

