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隠匿シリーズ☆番外編
第8章 次期執事は誰の手に




「──けど、血だらけの私に迷わず手を差し伸べてくださった光景……一生忘れられないと思います」


 ジョシュアも思い出す。情報の入れ違いがあり、間違って踏み込んだ部屋で、数人の男たちに痛めつけられていたディランを発見したときのことを。


 男たちを捕えたあと、血と泥と汗にまみれたディランを、レオは服が汚れるのも構わず、抱きかかえていた。「しっかりしろ」と何度も声をかけて。


「あれから誓ったんです。身につけた技術を人を傷付けるためじゃなく、助けるために使おうって。そして私のすべてをレオ様に捧げようって」


 ディランにしては生真面目な顔でジョシュアを見据えてくる。


「絶対に失敗しません。レオ様を失望させるようなことしませんから」


 決然と宣言したディランにジョシュアは頷く。


 まだまだ自分の跡を継がせるには心許ないところは彼にある。そそっかしくて見ていられないところもある。


 だがジョシュアは知っている。彼はやると言ったら必ずやり遂げる男だということを。


 もう何も言うべきことはないだろうと、ジョシュアは黙ってディランを見送ったのだった。







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