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秘密の香り
第12章 秘密の痛み
さっき電話をポケットにしまったときの
気まずい雰囲気を一掃するように
車に戻ってから敦は話し続けた


どうでもいいような
でも笑えるような
そんな話ばかりだった


「だめ、もう笑い過ぎてお腹痛いよ!」

私はお腹に手を当てながら言った


これから行く実家は
きっと暗いだろう…


私は敦の横顔を見つめた…


母親から父親の浮気を聞かされて
本当は傷ついているよね…



やがて車は高速を降りた



国道から小さな道に入ると
敦は黙り込んだ…


もうすぐ着く…


あの角を曲がったら家だ…



「桃香、車で待っていてくれる?」


「うん…分かった」



駐車場に車を止めて
敦は持ってきた鍵でドアを開けて
中へ入って行った


駐車場からは手入れの行き届いたお庭が見える



ふと、初めてこの家に来た日を思い出した


付き合って2ヶ月目で夏休みの暑い日
緊張しながらあのドアの中へ入って…


敦のご両親は
初対面の私が見ても分かるくらい
仲の良い夫婦で素敵だなぁと思った


いつか敦と結婚したら
あんな風になりたいな、なんて
会うたびに思っていた…。






























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