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秘密の香り
第12章 秘密の痛み
ひとりで眠るには大きいベッド…
布団乾燥機で温められたお布団はふかふかで
身体中の力が抜けてリラックスする…

私は寝返りをうち
カーテンの閉まっている窓を眺めた

遠くでシャワーの音が微かに聞こえる
その音が心地良く耳に響き
私を安心させた

薬が効いてきたのか
喉の痛みが和らいでいるのに気付く

あぁ…ぐっすり眠れそうだなぁ…
目をとじてお布団を深くかぶった




高い場所から飛ぼうとする夢を見て
ガクッと身体が動き目が覚めた…

いつの間にか眠っていたんだ…

隣を見ると圭吾さんはいなかった

いま何時だろう…

暗闇の中…バッグに手を入れ携帯を探した

携帯を見ると

2:07

圭吾さん…

私は起き上がり寝室を出た

リビングのほうを見ると
電気がついている…


静かに廊下を歩きリビングのドアを開けた


ソファに座り本を読んでいる圭吾さんが顔を上げた

「目…覚めちゃった?」

「はい…」

私は圭吾さんの隣に座った

「起きていたんですね…」

「ちょっと仕事の…勉強したいことあって」

分厚い本がローテーブルに数冊置いてある

ブランケットを肩にかけてくれた

「おいで…」

ゆっくり身体を圭吾さんに預けた…。




























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