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秘密の香り
第3章 秘密の恋
久々に沙穂に会う。


知人がスペインバルをオープンするの
タダで美味しいお酒とごはんしよーよ!

と、オープン前のお披露目会に誘われた。

平日の夕方

ワンピースでも着ようかな、
少しお洒落しよう

夜の外出なんて
久しぶりだなぁ

膝丈のワンピースに
上質の薄手のカーディガンを羽織った


靴はお気に入りの
ヌーディーピンクのパンプス



駅での待ち合わせに少し早く着いた


改札を出たところで沙穂を待つ


行き交う人たちを
ぼーっと眺める

あぁ、キレイな人だなー

背が高くて
モデルのような
美しい顔立ちの女性が
改札を見ながら立っている

待ち合わせ、かな

美人でお洒落なその女性を
つい眺めてしまう

あんな風に
身長高かったら良かったなー


羨みながら
眺めていたら

ふと目があって

恥ずかしくなり
目を逸らした…


「もーもか!」

改札を出ながら
手を大きく降って
沙穂が歩いてきた

私も手を振りかえす


あ…

嘘…

沙穂の後ろには
あの人が…

智也さんと並んで
あの人が立っていた…



「ごめんね、待った?」

沙穂がそう言ったのを掻き消すように

「久しぶりー!」

さっき
キレイな人だなーと
見惚れていた女性が

近付いてきた

「美香さん!わぁー、久しぶり!」

沙穂がハグする

「智也も圭吾も、ほんっと久々だよね」

「あ、初めましてだよね?美香です、よろしくね」

「彼女は私の友人で、桃香ちゃんでーす」
沙穂がふざけ混じりに言う

「初めまして、よろしくお願いします」
ぺこり、と頭を下げた

「今日はみんなで飲みましょ、さぁ行こー」

美香さんが先頭を歩く

「瞬ちゃんのお店って、どっち?」

「確かこっちだよ」
そう言って、あの人が美香さんの隣に並ぶ

「来るとき、電車で一緒に来てさ」

私は沙穂と話しながら歩く

お店をオープンさせる瞬ちゃんって人は、
智也さんの幼なじみで
智也さんを介して
みんな仲が良いことなど

沙穂は色々説明してくれた


そして
目的地のお店に辿り着いた。










































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