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秘密の香り
第14章 秘密の空間
お義母さんが作ってくれた朝食を敦と3人でいただく
明るく振る舞うお義母さんが痛々しかった

朝食後の片付けは敦がしてくれて
私とお義母さんはソファに座り食後のお茶を飲みながら
お正月特番のテレビを見ていた

「母さん、買い物にでも行こうか?」

洗い物を終えた敦がお義母さんに声をかける

「そうねぇ…」

「体調悪くなければ行こうよ」

「福袋でも買いに行こうかしら?」

「そうだよ、せっかくの正月なんだし」

「じゃあ準備してくるわ」

お義母さんは支度をしにリビングを出た

「桃香…この数日疲れただろ…母さんと出掛けるからさ、ゆっくりしてて」

「でも…」

「母さんにはうまく言っておくからさ」

「いいの…?」

「あ、あとこれ…」

ズボンのポケットからお年玉袋を出し私の手に握らせる

「お年玉…」

私はクスッと笑った

「ありがとう…じゃあ、これで買い物でも行こうかな」

「うん…夕飯は一緒に食べよう?」

「うん…」

「17時には帰るようにするよ、なんか美味しいもん買ってくるから」

急にできた…ひとりの時間

お年玉だなんて…

敦がすごく気を使ってくれているのが伝わる

お義母さんと敦を見送ると私はすぐに携帯を手にした

今日はお忙しいですか?と圭吾さんにメールをする

電話しても大丈夫?とすぐに返信が返ってきて
こちらから電話をかける…

呼び出し音が鳴り
すぐに圭吾さんが出た

『もしもし?』

「もしもし…桃香です…朝からすみません…」

『おはよう、大丈夫…起きてたよ』

「おはようございます…」

『昨日はごめんね…電話…すぐ気がつかなくて』

「いえ…突然すみませんでした」

『何か…あった?』

すぐに答えられずにいると…

『今日は…ひとり…なのかな?』

「はい…圭吾さんは…忙しいですか…」

『午後…親戚の家に新年の挨拶に行く予定があるんだ…でも時間は変更できるから…大丈夫だよ…もし少しでも会えるなら…』

ほんの少しでいい…会いたい

「会いたいです…」

『じゃあ…今から迎えに行ってもいいかな…』

「はい…すみません…」

『桃香ちゃん…』

「あ…ごめんなさい…ありがとうございます…」

『近くなったら連絡するね』

優しい声…。












































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