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秘密の香り
第14章 秘密の空間
圭吾さんに隠し事をする自信は最初からなかった…

「実は…」

「うん…」

「主人の母が…年末から…しばらく一緒に住むことになって…」

圭吾さんに敦の話はしたくなかった

主人なんて言うと…
私には家庭があるという現実を
突き付けられているようで苦しくなる…

「そうか…大変だったね…」

圭吾さんはソファに寄りかかり
私を抱き寄せた

体制が崩れ
圭吾さんの胸に頬を寄せ抱き合った

おでこにキスをされて
そのまま…黙って私の話を聞いてくれた

お義父さんの浮気のこと…
お義母さんが自殺未遂をしたこと…

家で息苦しくなってしまうこと…

肩を優しくさすられ涙が溢れてしまう

「いいよ…我慢しないで…いっぱい泣いて…」

「こんな話…ごめんなさい…」

「いや…話してくれてありがとう…」

圭吾さんの熱い手が私の頰に伝う涙を拭う

圭吾さんから身体を離し
自分の手で涙を拭いた

圭吾さんが優しく微笑み
私は圭吾さんへキスをした…

背中に回された手はゆっくりと腰へと下がり
お尻を優しく焦らすように撫で身を熱くさせる

舌がいやらしく絡むような
情熱的なキスを重ねる…

唾液やくちびるを吸う音が耳に響き
身体は敏感になっていく

圭吾さんの手はお尻から太ももへと動き
ワンピースの中でいやらしく太ももを撫で始め
私はたまらず声を漏らした…

「ん…ぁあ…っ」

「桃香ちゃん…はぁ…」

額と額をくっつけたままお互いに激しく呼吸をした

そしてまたくちびるが重なり
激しくとろけるような官能的なキスをしていく…

大好き…

そう伝え合う愛しい行為に夢中になった…。













































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